こんにちは、「仕組み化」と「ロジカルDIY」が大好きな、旅する大家のヨネヤです。
さて、Kindle本『管理会社に頼らない!世界を旅する大家の自主管理術』の出版に向けて、いろいろなツール(主にAI)を試しては、失敗と実験を繰り返しています。
▼ 「AIストーリーブック」に挑戦、そして失敗…
先日、「AIで本の予告編動画を作りたい!」と思い立ち、Geminiの「AIストーリーブック」という機能に挑戦しました。 「これを使えば、20分くらいで簡単にできるのでは?」と期待したのですが…
現実は、そんなに甘くありませんでした。
- 文章や画像が、指示通りに生成されない
 - 本の表紙など、日本語の文字がうまく表示できない
 
AIに「全部おまかせ」しようとすると、まだまだ「うーん…」となってしまう部分が多く、一度は「この方法はダメだ」と諦めかけました。
▼ 「AIとの分業」で再挑戦! 8つのステップ
しかし、私は「ロジカルDIY」を愛する大家です。 「全部おまかせ」がダメなら、「AIの得意なこと」と「人間の得意なこと」を分業する「仕組み」を作ればいいじゃないか。
そう考え直し、AIと人間(私)が協業する、以下の8つのステップで再挑戦してみることにしました。

ステップ1:物語の「ストーリー(台本)」をAIに作ってもらう
まずは、AI(Gemini)に「編集者」になってもらいます。 「アパートを相続したけど、管理費や返済が重くのしかかり悩んでる大家さん」というターゲットを伝え、本の予告編にふさわしい台本(ナレーション原稿)を作ってもらいました。
ステップ2:AIストーリーブックを「素材工場」として使う
次に、AIストーリーブックを起動します。(ここまでは前回と同じ) しかし、ここで完璧な動画を求めません。 「文章や画像が指示通りにできなくてもOK」と割り切ります。 なぜなら、これは「完成品」ではなく、後で編集するための「素材」だからです。
ステップ3:ストーリーブックの各ページを「キャプチャー」
AIが生成したストーリーブックの各ページを、1枚ずつスクリーンショット(キャプチャー)し、画像データとして保存します。
ステップ4:Googleスライドに貼りつけ、人間が「編集」
ここからが「人間(私)」の出番です。 キャプチャーした画像データを、Googleスライド(PowerPointのようなもの)に貼り付けます。 AIが間違えた文章は、テキストボックスを使って、ステップ1で作った「正しい台本」に修正します。
ステップ5:AIに「画像修正」と「音声生成」を依頼
AIの「苦手(日本語文字)」を人間がカバーしたので、今度はAIの「得意(画像修正)」を使います。 本の表紙など、文字がうまく表示されなかった画像は、Geminiに「この画像の文字を消して」と依頼し、修正してもらいます。 これで、「スライドのビジュアル」が完成です。
ステップ6:AIに「ナレーション」を読んでもらう
ステップ1で作った「台本」を、Google AI スタジオに読み込ませ、プロのナレーターのような滑らかな「音声データ」を生成させます。
ステップ7:Vids(または別の動画編集ソフト)で合体
出来上がった「Googleスライド(紙芝居)」を、Vids(Googleの動画編集ツール)に読み込みます。 そして、ステップ6で作った「音声データ」を、スライドのタイミングに合わせて挿入し、一つの「動画」として書き出します。
ステップ8:CANVAで「最終仕上げ」
最後に、出来上がった動画をCANVAにアップロードし、読者さんの心に響く「音楽(BGM)」を入れて、ついに完成です!
▼ 試行錯誤の末に、完成したのがこちらです
AIに任せっきりにするのではなく、 AIの「弱点」を人間が「Googleスライド」や「テキスト修正」で補い、 AIの「強み」である「台本作成」「画像修正」「音声生成」を最大限に引き出す。
この「仕組み」によって、AIストーリーブック単体では作れなかった、 「私が本当に伝えたかった」予告編動画が完成しました。
よろしければ、ぜひご覧ください!
AIの進化は素晴らしいですが、それを鵜呑みにするのではなく、 「道具」として使いこなす「ロジカルな思考」こそが、 これからの時代、私たちに「自由な時間」をもたらしてくれるのだと、改めて確信しました。


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